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英語論文を書くとき

研究をやっていると英語で文章を書くのは避けて通れない道ですが,私が論文を書くときに机の上に広げているものを紹介します.

  1. Cambridge Dictionaries Online: イギリス英語のオンライン英英辞書.
  2. The American Heritage Dictionary: アメリカ英語のオンライン英英辞書.→冊子体の辞書を使っても良いのですが,最近はオンラインで検索した方がずっと速いし,発音も聞けるので,私はこちらを使っています.ちなみに,英和辞典は使わないのもポイントです.英英を使う方が,ついでに英語のrephrasing(ある言い方を,他の英語でどう言い換えればよいか—英会話で詰まったときこのrephraising能力が大きな助けになります) の練習にもなります.(高校生を含めて,ある程度のタイミングで英和辞典は手放すのが良いと私は思います.)
  3. スペースアルクの中の「栄辞郎」: オンラインの英和・和英 翻訳例集です.これはプロの翻訳家たちが集めた翻訳案を単語・熟語・例文ごとにまとめたもので,辞書的に使えますが辞書ではありません.つまり翻訳の精度は必ずしも保証されていません.これの「和英」部分を主に使います.「こんなこと言いたいんだけどどうやって言うのかな」と思ったとき,まずこれで検索して,可能性のありそうな表現をピックアップします.また,何度も同じ表現(形容詞)ばかり使っていて,中学生英語だな,と思ったとき,thesaurus(同異義語集)としても使えます.しかしそれをそのまま鵜呑みにして使ってはダメで,それをさらに上の英英辞書で調べたり,phrase をググってみて,英語圏で使われているかどうか調べてから書き込みます.
  4. “Practical English Usage” (by M. Swan, Oxford, ISBN 0-19-431197-X): これが有名でよく使われる気がしますが,要するに文法書です.文法的な事項で「あれ?これってどう書くのがルールなんだっけ?」と迷ったときは,これをあたります.たとえば “a knife and a fork” と “a knife and fork” のどっちが正しいんだっけ?と迷ったようなときです.(この例自体は,182節の “ellipsis” のところに載っています).この類の本はいっぱい出てるので,丸善や紀伊国屋で実際に眺めてみて,自分が使いやすいものを選べばいいと思います.