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スピン模型における決定論的モンテカルロ法の自己相関時間解析

担当:三村 崇晃

題目:スピン模型における決定論的モンテカルロ法の自己相関時間解析

概要:
強磁性イジングモデル等の相転移が観測されるスピン模型において、臨界指数は系の臨界温度付近での振る舞いを系のサイズによらず特徴づける普遍的なパラメータである。モンテカルロ法によるサンプリングは、これらの模型を解析するときによく用いられるが、サンプル列の自己相関時間に対しても動的臨界指数が定まる。この指数はサンプリングのアルゴリズムによって異なるという意味で普遍的ではない。
本発表では乱数を用いない決定論的サンプリングに対してこの議論を適用することを考える。時空カオスをもつCMLについて臨界点でのダイナミクスが通常の確率論的なダイナミクスと異なるものがある[1]。ここでは最近提案された決定論的モンテカルロ法[2][3]と通常のモンテカルロ法との自己相関時間の比較について検討する。

参考文献 :
[1] P. Marcq and H. Chate, Phys. Rev. E 57, 2(1998).
[2] H. Suzuki, Phys. Rev. E 88, 052144(2013).
[3] L. Bornn, Y. Chen, N. de Freitas, M. Eskelin, J. Fang, and M. Welling, arXiv:1301.4168.