Matsuo's tips

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自分の備忘録を兼ねた tips です．

【東大関連】

上野駅～東大本郷キャンパス　徒歩最速ルート案内
　PPT ファイル（3MB)，またはPDF ファイル（3MB）を参照してください．PPT ファイルの方が発色がよいです．ムダにファイルサイズが大きいのは画像のせいです（たぶん）．

【学問関連】

東大における文献検索の方法
　別に用意したページを参照してください．
　参考：松尾の電子ジャーナルアクセス用ページ
英語で論文 etc. を書くとき便利なもの
　ご覧になった方へ：　下記，間違っていることを書いていたら教えてください．もっと良い情報があったらそれも教えてください．

　研究をやっていると英語で文章を書くのは避けて通れない道ですが，私が論文を書くときに机の上に広げているものを紹介します．
1. Cambridge Dictionaries Online：イギリス英語のオンライン英英辞書．
2. The American Heritage Dictionary：アメリカ英語のオンライン英英辞書．
  
  →冊子体の辞書を使っても良いのですが，最近はオンラインで検索した方がずっと速いし，発音も聞けるので，私はこちらを使っています．ちなみに，英和辞典は使わないのもポイントです．英英を使う方が，ついでに英語のrephrasing（ある言い方を，他の英語でどう言い換えればよいか---英会話で詰まったときこのrephraising能力が大きな助けになります）の練習にもなります．（高校生を含めて，ある程度のタイミングで英和辞典は手放すのが良いと私は思います．）
3. スペースアルクの中の「栄辞郎」：オンラインの英和・和英翻訳例集です．これはプロの翻訳家たちが集めた翻訳案を単語・熟語・例文ごとにまとめたもので，辞書的に使えますが辞書ではありません．つまり翻訳の精度は必ずしも保証されていません．これの「和英」部分を主に使います．「こんなこと言いたいんだけどどうやって言うのかな」と思ったとき，まずこれで検索して，可能性のありそうな表現をピックアップします．また，何度も同じ表現（形容詞）ばかり使っていて，中学生英語だな，と思ったとき，thesaurus（同異義語集）としても使えます．しかしそれをそのまま鵜呑みにして使ってはダメで，それをさらに上の英英辞書で調べたり，phrase をググってみて，英語圏で使われているかどうか調べてから書き込みます．
4. "Practical English Usage" (by M. Swan, Oxford, ISBN 0-19-431197-X)：　これが有名でよく使われる気がしますが，要するに文法書です．文法的な事項で「あれ？これってどう書くのがルールなんだっけ？」と迷ったときは，これをあたります．たとえば "a knife and a fork" と "a knife and fork" のどっちが正しいんだっけ？と迷ったようなときです．（この例自体は，182節の "ellipsis" のところに載っています)．
  　この類の本はいっぱい出てるので，丸善や紀伊国屋で実際に眺めてみて，自分が使いやすいものを選べばいいと思います．

【コンピューター関連】

googleカレンダーに予定を一括登録する方法
　googleカレンダーに，毎週ある予定などを書き込むとき，ひとつのやり方は
1. まず最初の週の予定を普通に登録する
2. 次に，その登録した予定を「予定を編集」で開き，「その他の操作」から「予定を複製」を選択．新しい（複製する）日付を入力する
で，次々と予定を増やしていくことです．
　しかし２～３個ならともかく，１０個を超える予定をこれで入力するのは骨が折れます．そのときは，次のようにしてCSV形式のファイルから一括登録すると便利です．EXCELを使います．
1. 次のEXCELシートをダウンロードします：google_calender_schedule.xlsx（ダウンロード後，名前は適当に変更してよい）
2. このEXCELシートを開いて，予定を書き込みます．見れば分かると思いますが，一行だけサンプルの予定を入れてありますのでそれを参考にしてください．EXCELなので，行をコピーして予定を増やすのは簡単です．
3. すべての予定を書き終えたら，[名前を付けて保存]で「CSV形式（カンマ区切り）」を選択して保存します．
4. google calenderをウェブで開き，[マイカレンダー]の右側の「▼」印をクリックして[設定]を選択します．
5. [カレンダーをインポート]を選択し，上で作成したCSVファイルを選択します．マイカレンダーに複数のカレンダーを設定している場合は，どのカレンダーにインポートするかも選択します．最後に[インポート]をクリックします．
　これで，指定した予定が一気にカレンダーに書き込まれます．
　上ではEXCELを使っていますが，CSVファイルの書き方を知っていれば，テキストエディタで直接CSVファイルを作ることもできます．が，EXCELを使う方がラクでしょう．
　なお，上の最後のステップで，「以上の予定をカレンダーに書き込みますか？」などの確認は一切出ないので気を付けてください．一旦読み込んだ予定を取り消すこともできません．CSVファイルの中に一部不正な行があった場合，その行は飛ばされますが，どの行に不正があったかも教えてくれません．ひとつひとつ書き込まれた予定をチェックして，どの予定がスキップされたかを手動で探す必要があります．
　このように，いささかインターフェイスに問題はありますが，しかしかなり便利な機能ですので，ぜひ使いこなしてみてください．
TeX 関連：
1. \eqref (AMS-LaTeX)：　TeX での参照は通常 \refを使いますが，数式番号の引用に限っては，\eqref を使うと自動的に ( ) で囲んでくれて快適です．
  　つまり，本来，
  　　　　the equation~(\ref{eq1})
  とタイプしていたところが，
  　　　　the equation~\eqref{eq1}
  でよいのです．"( )" の２文字が減って "eq" の２文字が増えてるんだから，タイプの労力は同じで何の意味もないようですが，実は意味があります．定理型環境などデフォルトでイタリック（\em体) になってしまう場所でも，"( )" はローマン体にするのが通例ですが，上の最初の例でこれをやろうとすると，
  　　　　the equation~{\rm (}\ref{eq1}{\rm )}
  と，かなり大変．ですが，\eqrefを使えば括弧は常にローマン体になるため，場所を選ばず常に同じタイプでよいのです．
  　恥ずかしながら私はかなり最近までこのコマンドの存在を知らず，一生懸命 {\rm } を打ってました．他人の書いた TeX ソースを無理矢理読まされる羽目になり，偶然その存在を知りました．TeXnique を学び自己流に陥らないようにするためにも，たまには他人のソースを読むのが良さそうです．
  　なお \eqref は AMS-LaTeX のコマンドであり，\usepackage{amsmath,amssymb}などの宣言が必要です．
2. ベクトルの書体 (AMS-TeX)：　数学ではベクトルもスカラーも同じように表記してしまうことが多いですが，数値解析など一部の文脈では，ベクトルはベクトルで「ボールドイタリック」体にして区別したくなることがよくあります．
  　これを普通の TeX でタイプするのは結構大変なのですが，AMS-TeX には便利なコマンド \boldsymbol が用意されており，数式中で
  　　\boldsymbol{x}
  とタイプすると，x はボールドイタリック体で出力されます．
  　いちいちこれをタイプさせられてはたまらないので，私自身は，
  　　\newcommand{\vecx}{\boldsymbol{x}}
  などと必要な文字分を論文冒頭で定義しておき，以降，マクロを使うことにしています．これはこれで大変なので，もっといいやり方はないものかとは思うんですが・・・．
3. \tag と数式環境：　数式に式番を打ち，それを参照するのは普通にやることですが，たまに自動式番ではなく，特殊な式番を打ちたくなることがあります．例えば，「解くべき方程式」に「(P)」という式番を降る，などです．そういうときは，\tagを使うと，自分の好きなラベルを貼れます．
  　しかしこの \tag，なぜか eqnarray の中では使えません．そういうときは，AMSTeX の（？） align を代わりに使いましょう．
perl と日本語
　以前，perl は，英語版の perl と，それを日本語対応に拡張した jperl の２バージョンがありましたが，最近流通している 5.8.x 系では２つが統合されているようです．ただし日本語の扱い方がかなり変わっているので，以下の点に注意が必要です．
- 漢字コードは基本的に UTF-8 （でないと parse error がおこる）
- UTF-8 を使うためには，スクリプト冒頭に "use utf8;" と書く
Windows でいつの間にか IME が切り替わってイライラする
　[CTRL]+[SHIFT] で登録されている IME がトグルスイッチされる．
　いつの間にかこれを押してしまうのが原因．もう一回トグルしましょう．
Powerpoint 2003 で MathType が挙動不審
理由その１：MathType のバージョンが 5.2 じゃないと正しく動かないらしい．
理由その２：Powerpoint 2003 から，「挿入したオブジェクトの自動レイアウト」などという不要な新機能が追加されているから．
→ 数式をいちいち打つのが面倒なので，一回書いた式を copy&paste しますが，この機能をオフにしておかないと，paste するたびにスライドが自動レイアウトしなおされぐちゃぐちゃになる．
　対処：[ツール]-[オートコレクト...]-[入力オートフォーマット] で「挿入したオブジェクトの自動レイアウト」をオフにする．
リモートで Mathematica を使う際のフォント
　Wolfram によるフォント提供ページを参照．
Adobe Illustrator で TeX 数式をベクトルフォントで扱う
　TeX 経由で作った PS ファイルを普通に貼り付けると，プレビュービットマップ（？）が採用されてしまい汚くなるか，あるいは「所在不明のフォントです」と表示され読み込めません．
　これを解決する方法は，TeX Wiki （三重大学奥村さん）にあります．この中の「TeXの数式を DTP ソフトに」を参照してください．（Wiki の中へのリンクなので，いつか切れるかも知れません．切れたら上のトップから探してください．）
　情報が削除されてしまうかもしれないので，一応，将来の自分向けに抜粋：TeXをインストールしたディレクトリの type1 フォルダ（標準では C:\usr\local\share\texmf\fonts\type1）をフォルダごと C:\Program Files\Common Files\Adobe\Fonts\Reqrd\Base にコピーしておく．
　これでうまく読み込めました．素晴らしい！
WinSCP で "Unexpected directory listing line..." エラーが出てしまう
　WinSCP が外国製のため，日本語設定の UNIX マシンをうまく認識できず生じる問題らしいです．（たとえば３研のサーバー s ではデフォルトで言語設定が LANG ja_JP.UTF-8 になっています．）
　ググったら解決しました（便利な世の中）．
　結論：サーバー側の.loginに次の一行を追加．
　　if ($?SSH_CLIENT && ! $?SSH_TTY) setenv LANG C
　なぜこれで動くかは知らない．知らないが動くからよし．

gnuplot に関する tips:

gnuplot が 4.0 になり，3D プロットをリアルタイムにぐりぐり動かせるようになりました． しかも，動かしたあとの "view" setting が画面に表示されるので非常に便利です．論文用の図を作成するとき，「まず splot で preview してみる」→「マウスでぐりぐり動かして一番見栄えのいい角度を探す」→「その view setting を plt ファイルに書き込んで，論文用描画 plt ファイルを作成する」，の手順でやるとかなり幸せです．

　なお，案外毎回手動で図を描いてる人が多いので補足しておくと，論文その他用の図を作成するときは，gnuplot 用のプロット命令ファイル *.pltを作っておき，それを使って描画するのが基本です（だと思います）．こうしておけば，計算データが変わっても，この plt ファイルを実行するだけで簡単に図を描き直せます．

plt ファイルの例
reset　　←余計な設定が残っていると困るのでリセットする set sty dat li set view 17,35,1,1 set xlabel "t" set ylabel "x" set yr[-80:80]　　←一般に図のスケールやメモリは自動にしない　　　　　　　　　↓同種の図のスケールは固定したり，論文として見やすい目盛にするのは常識 set ytics('-75' -75, '-50' -50, '-25' -25, '0' 0, \ '25' 25, '50' 50, '75' 75) set zr[-0.1:0.6] set ztics('0' 0, '0.25' 0.25, '0.5' 0.5) set zlabel '-u' splot "gb2m2-res1.dat" tit "Implicit"　　←まず画面に表示させてみて， pause -1　　←一端停止して「OK？」確認 set term post eps enhanced 22　　←良ければ eps ファイルに出力する set output "gb2m2-1.eps" rep set term win set output

Windows 版の話．wgnuplot.exe をパスの通った場所に置いて起動すると，カレントディレクトリが wgnuplot.exe 本体のある場所になってしまい，不便です．そこで，計算データのあるディレクトリがカレントになるようにするには，次のようにします．
1. wgnuplot.exe のショートカットを，計算データのあるディレクトリに置く (ALT キーを押しながらドロップ）．
2. ショートカットの「プロパティ」を開き，「作業フォルダ」の中身を空欄にする．
これで，そのショートカットを起動すると，カレントディレクトリがそこのディレクトリになります．
　この当たり前の事実にしばらく気付かず，大騒ぎして毎回 cd してえらい不便な思いをしてました．．．
splot で進行波形を３次元線表示するときの話．
　各時刻の波を線表示するのはよいのだが，黙っていると各時刻の波の間も線で繋がれてしまう．これは gunuplot に，「x 方向は線で繋ぎ，t 方向は繋がない」という指定が用意されていないため．
　これを回避するには次のようにする：　3 次元データを書いたテキストファイルで，最初の時刻の波形データを，ひとつだけ多く書いておく． つまり，大抵の場合 t=0 の波形データで，最初の行（x=左端？の値）を二重に書いておけばよい．（要するに t 方向に線で繋ごうとすると，データ数が合わず不整合で繋げないようにしておけばよい）．

Windows 7 64bit 経験談 (2010.3.2～)
- 実はひっそりと Windows 7 64bit に乗り換えました．遭遇したことの備忘録．
- なお，64bit に移行する最大の理由は，今時のCPUは64bitなのでもうそろそろ64bit OSの方がいいよね（アプリは64bitネイティブの方が高速だよね），という気分的な問題よりもむしろ，「メモリが3GB以上使えるようになる」という点にあります．詳細は省きますが（googleしてください）32bit版Windowsでは，メモリは最大3GB＋αしか認識されません（試しにメモリを4GB積んで，システムのプロパティを見てみると良いです）．これが通称「4GBの壁」で，これを破るにはOSを64bit化するしかありません．
- 全般的には特に問題なく動きます．32bitアプリも自動的に互換モードで動くようです．しかし中にはトラブるものもあり（体感でアプリ５本に１本ぐらい），そういう場合はWindowsが自動的にトラブルシューティング・ダイアログをオープンし，「推奨設定で再度動かしますか？」と尋ねてきます．この推奨設定を黙って受け入れれば動くようになることがほとんどです．ラクチンです．
- この「推奨設定」が何をやっているかというと，実は「互換モード」の設定をしているようです．Windows 7 64bitには（正確にはXP以降のWindowsには），EXEファイルのプロパティ・シートに「互換性」というタブがあり，ここで「互換モード」を「Windows XP (SP3)」「Windows Vista」などに設定できます．どういう仕組か知りませんが，上の「推奨設定で・・・」は，これを自動的に解析して適切と思われるモードに設定してくれるようです．しかし中にはかえって状況が悪化することもあります． そういうときは，手動でこのタブを調整するとよいです．不思議なことに，「推奨設定で動かしますか？」というのはダイアログで自動的に聞いてくれるのに，しくじったとき「やっぱり元に戻しますか？」というのは聞いてくれません．上りエスカレーターがあるのに下りはなくて，階段で降りなければならないデパートみたいです．

【３研内部にのみ公開する情報】

　別途，３研向け tips ページを参照してください．（３研外部からは閲覧できません．）

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