エネルギー収支を保存する数値解法の検討

担当:佐藤峻
題目:エネルギー収支を保存する数値解法の検討

概要:
 保存系や散逸系に対して,離散勾配法[1]や離散変分法[2]等の保存性や散逸性を厳密に継承する構造保存型数値解法は,汎用解法に比べて非常に安定な数値解を与えることが知られている.
 一方で,現実の問題には,端点における流出入がある場合等,厳密に保存性や散逸性が成り立たず,エネルギーが時間とともに増減するような系も存在する.そのような系に対しても,離散勾配や離散変分を用いた解法を適用することで,エネルギー収支が近似できると考えられる.
 本発表では,保存系でも散逸系でもない系に対して,離散勾配法や離散変分法が汎用解法を上回る性能をもつのか検討する.

参考文献:
[1] O. Gonzalez. Time integration and discrete Hamiltonian systems. J. Nonlinear Sci., 6 (1996), 449–-467.
[2] 降籏大介, 森正武. 偏微分方程式に対する差分スキームの離散的変分による統一的導出. 日本応用数理学会論文誌, 8 (1998), 317–-340.